製品紹介

自動窓拭き洗浄機 動画集

津山市クリーンセンター施設向け灰ピット窓拭き装置

津山市クリーンセンター施設向けごみピット窓拭き装置

西宮市クリーンセンター施設向けごみピット窓拭き装置

上越市灰クレーン操作室窓洗浄機

K市豊野環境衛生センター施設向けごみピット窓拭き装置

窓洗浄機「よもやま話し」

本件は約24年前に建設された焼却施設の他社製窓洗浄装置を更新する案件であるが、弊社としては、更新案件は、初めてのことで有り、以下に問題点、対策、改善点、苦労話し等を紹介させていただきます。

■既設洗浄装置メーカー:ORE製
■走行レール、ハンガーは、既設のものを流用して、本体装置のみ更新する。


<問題点>
1.既設レールが鉄製で錆がある。特に灰クレーン操作室側のレールが酷い。
  ※灰クレーン操作室側のレールの錆び除去をサンダー、バフ等で実施したが、結果、完全に平滑化出来ていないので、(1mm程度の凹凸でも不可)振動、揺れが酷かった。
対策としては、単に走行速度を2.5m/min程度に落として対応。しかし、本音を言えば、半年前の準備作業時、既設レールをもっと磨いて置けば良かったと反省。
2.ハンガーも錆びている。
  ※オーバーホール→車輪ベアリング等は新品に交換し、外枠フレームはオイル洗浄で錆び落としを実施。→これはかなり良好。
3.ごみの水圧が高架水槽の為、ごみ用装置5Fなので落差4mしか無く(0.04MPa)と低い
  ※新設プラント用水圧(0.7MPa)客先にて増圧ポンプ追加改造済み。
4.走行レールカーブ半径Rが弊社の場合、R600程度だが、既設はR300と小さい。
  ※対策としては、車輪幅を広くし、2輪の内、前方の車輪をリンク機構にした。
5.レール幅16mmと厚い。→弊社レール幅9mm
 

<利点、改善点>
1.既設装置はレール側面に溶接付けされているチェーンにスプロケットを駆動して走らせているが、弊社装置は走行レール上面の車輪で駆動する方式なので、チェーンが錆びて朽ちていても関係無く走行可能。
2.既設装置では、格納室現場に操作盤が無かったので、今回は現場に追加した。
 →現場に操作盤が無いと、保守、修理のとき現場で操作が出来ず、クレーン操作室の制御盤でやらざるを得ない為、作業効率が非常に悪い。
3.既設装置水ホースが走行距離に比べて3倍程度の長さが有り、揚程効率が非常に悪いので、2倍程度に改善。これでも、弊社標準装置の場合よりは長めである。


<試運転苦労話>
ごみ操作室洗浄機で、最初にレール試運転走行するときに予想通り心配が的中して、操作窓に差し掛かる直前で装置がレールのどこかに引っ掛かって動かなくなってしまった。
この仕事の一番やっかいなところは、何か問題が有って装置が止まってしまったときに、その場所の近くで目視できないことで有る。特に今回は20年以上も前に設置されたレールで誰も細部状況は分からないことで有る。止まった装置の状況を探る為に、操作室ピット上部のクレーンガーターサイド歩廊から覗いたり、または操作室正面のピット上の炉投入口付近デッキからも覗いたりしたが、原因が分からず、最初装置上部ヘッド部分がレールブラケットのリブに引っ掛かっていると思い、装置ヘッド部分をグラインダーで10mm程度削り、何回か走行トライをしたが、全く状況は変わらなかった。
いよいよみんな(3人)諦めかけて、停止原因を探る為だけに足場を設置することも検討しようかと言う話が出てきた。
そんなとき取り敢えず、もう一度原点に復帰させてからと思い原点復帰後退中にたまたま、格納室原点付近の足場用のパイプが下部サイドレール付近で突き出ていた為、装置が1cmほどガクと少し捻るように回転したのが、何か閃くものが有り、もしかしたら上部ローラ、ヘッドの干渉では無く、下部サイドローラに問題があるのではと思いレールを挟むようにフック用のローラが付いているがそれを外すことにした。
そして、もう一度スタートさせて見ると果たしてやっとうまく行った。この問題だけで半日以上、残業を現場所長に無理を言って3時間ぐらい経過してしまった。しかし、この原因が分からなければ、足場をピット内に作るハメに陥ったかも知れなかったので、良しとしよう。もし、足場を作るとなると、1週間以上段取りに掛かってしまったかも知れない。
結局、原因は分かってしまえば、簡単なことだが、サイドレールを支持しているブラケットと繋ぐボルトの足が長いか、レール水平度の高低差が有り、それが下部サイドフック用ローラに引っ掛かっていたようだ。
ただ、このトラブルが有ったものの全体の走行は非常に安定性が有り、灰ピットのように振動、揺れは無く、20年以上放置していたものとは思えない程良好で有った。  

<客先クレーン運転員の生感想>
10年以上窓ガラスを洗浄していなかったので、埃の付着は当然だが、オイル汚れ、蜘蛛の巣、青カビ等も発生した状態だったので、弊社洗浄装置を設置したことにより、積年の汚れが一掃されたと喜びの声を聞けた。


1.ここの施設の特徴として、クレーン窓の出っ張り角度が60°と大きく、走行レールのカーブも当然大きくなり、走行抵抗が大きい上に、走行レール全長が30mと長かった。
他に、カーブが大きいが故に、水を噴射時、その反力で空運転で動いていたにもかかわらず、実運転ではしょっちゅう駆動ローラがスリップして止まる現象が多発した。

【対策】
ローラ径を大きくし、意外にも、ケーブルハンガーの間隔を適度な距離に合わせること。この間隔が窓の出っ張りをうまくかわすことで走行抵抗を減らし終端まで走らせることが可能となった。
これが職人芸で有った。
今、思い起こせば、雪の多い12月から2月まで、足かけ3ケ月を要した厳しい試練の現場でした。


2.見学者窓ガラスの歪み、傾きが大きく、ワイパーでうまく拭き取れず。

【対策】
ワイパーゴム代を10mm程度長くして対応

この施設はクレーン操作窓と見学者窓が直線上に無く、90度に位置し、ここでも見学者窓付近が角度変更以降なので、走行抵抗がかなり有り、スリップが発生し、終端まで辿り付けない有様だった。

【対策】
終端部LS確認で走行距離を再セットし、距離データを補正することにより、解決した。

この装置は、ハンガーローラが通常上部が2輪であるが、全て1輪で、しかもローラ材質がSUSでは無く、テフロン樹脂製でそれも安定性を悪くした要因で、ハンガーの吊り下げ間隔をいくら修正しても、安定性をそのままのハンガーでは、得ることはできなかった。

【対策】
結局、在庫品のハンガー(上部2輪、ローラ材質SUS製)を本体装置から1番目のハンガーと交換し、解決した。
本装置以降は、ハンガーローラはSUS材質に統一し、上部は本体側は、ほぼ2輪とした。

ごみ焼却用ピット側では、試運転段階で大形ごみ(ふとんらしきもの)が、走行レールにすでに絡まっている為、走行がうまくできず、試運転に手こずった。
この施設では、丁度クレーン操作窓の上にクレーンバケット置き場が有る為、それにくっ付いたごみを作業者がついついピットに放り投げてしまうようで有る。

【対策】
投入を辞めてもらう以外無いので、メーカーとしては、客先運用者に、クレーン操作窓の真上からは投入しないようにお願いするばかりであった。

納入実績

ごみ処理施設自動窓拭き装置

  • 長生郡市ごみ焼却施設基幹的設備改良工事(日立造船株式会社)2021年3月
  • 鶴岡市ごみ焼却施設整備・運営事業建設(日立造船株式会社)2021年1月
  • 奥州金ケ崎衛生センターごみ焼却施設改良工事(株式会社タクマ)2020年12月
  • 久留米市上津クリーンセンタープラント設備改良工事(株式会社タクマ) 2020年3月
  • 春日部市豊野環境衛生センター設備改良工事(日立造船株式会社) 2018年4月
  • 上越市廃棄物処理施設整備事業(日立造船株式会社) 2017年9月
  • 津山圏域クリーンセンター施設工事(日本国土開発株式会社) 2016年3月
  • 吹田市ごみ焼却施設
  • 橋本市周辺広域市町村組合
  • 京都市灰焼却施設
  • 金沢市西部クリーンセンター
  • 西宮市東部総合処理センター
  • 成田市・富里市新清掃工場
  • 秦野市クリーンセンター(熱回収施設)
  • 西播磨環境組合

CNC自動パイプ特殊切断装置開発・製作

  • (株)是永鉄工所(チャック径250A × 横行Z軸ストローク1m)
  • 関東洗機工業(株) 厚木工場(径250A × Z軸ストローク2m)
  • 新潟洗機工業(株) 長岡工場(径500A × Z軸ストローク4m)

コージェネ空調用制御盤開発・製作

  • 日世産業(株)製コージェネ空調システム統括制御盤
    ・ポートピアステイ貯湯槽コージェネ制御盤 2020年10月
    ・ラグーナ甲子園受水槽コージェネ制御盤 2019年8月
    ・愛人会 介護老人保健施設
    ・JR塚口駅前 B街区マンション 新築工事
    ・ジオ千里中央レジデンスマンション
    ・ウェリス豊中桃山台マンション

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